古い歴史のあるカーペットの中で、最も新しく誕生したのがニードルパンチカーペットです。普及したのは1960年代以後のことです。
タフテッドカーペットや、ウイルトンのような織りカーペットなどは、糸の林立したパイルで表面が形成してありますが、このニードルパンチ法では、繊維をのべ綿状に積層し、これをとげ（バーブ）のあるニードルで突き刺して繊維をフェルト状に絡み合わせることによって製造し、更に裏面にラテックス・コーティングを施したものです。
その結果表面もフェルトのようにフラットになります。また、パイルによるクッション性や高級感がない為、一般住居用というよりはむしろ活動的な場所で、例えばオフィス、ビジネスホテル、廊下、集会場、遊技場、展示場、幼児室、軽作業場などの床材料として適しています。